口腔機能発達不全症について

お口の機能に問題を抱える
お子さんが増えています
「口腔機能発達不全症」とは、食べ物を噛む・飲み込む、呼吸する、話すといったお口の機能に問題がある状態です。近年、こうしたお子さんが増えており、10代の約半数が何らかの問題を抱えているとする日本歯科医師会の調査もあります。お口の機能に問題があると、生活の質が低下するだけでなく、歯並びの乱れや全身の健康にも悪影響が及びます。早期に問題に気づき、必要な改善対策を始めることが大切です。
CONSULTATION このような場合はご相談ください
- お口がぽかんと開いている
- 食事の時に音を立てる
- 口呼吸をしている
- よく食べこぼす
- 指しゃぶりがやめられない
- 姿勢が悪い
- 舌を突き出す癖がある
- 滑舌が悪い
機能発達不全症の影響
お口だけでなく
全身の健康や発育に影響が及びます
お口の機能に問題を抱えるお子さんは、口呼吸や通常よりも舌が低い位置にある低位舌(ていいぜつ)になりやすいのが特徴です。口呼吸や低位舌は歯並びの乱れにつながり、全身の発育や健康にも悪影響が心配されます。
低位舌
口を閉じている時、舌は上顎の裏側の歯と歯ぐきの境目付近に軽く触れています。しかし、通常よりも低い位置にある低位舌(ていいぜつ)になると、さまざまなリスクを招いてしまいます。
顔つきの変化
口呼吸や低位舌は、骨格の成長に悪影響を与えます。下顎が十分に発達しづらく、下顎が後ろに引っ込んだ「アデノイド顔貌」と呼ばれる顔つきになりやすいのが特徴です。
食事に困難を伴う
口呼吸のお子さんは、唇を閉じて食べ物を噛みづらく、ベチャベチャと音を立てたり、食べこぼしたりしがちです。飲み込みにも困難を伴い、むせたり、吐いたりすることがあります。
歯並びの乱れ
顎が十分に発達しないと、全ての永久歯がきれいに並ぶスペースが不足し、歯並びの乱れにつながってしまいます。出っ歯や受け口などのリスクも高くなります。
姿勢の悪化
口呼吸では、十分な酸素を体に取り入れられません。何とか酸素を体内に取り入れようとするため、頭が前方に出た猫背気味の姿勢になりやすい傾向が認められています。
睡眠の質の低下
口呼吸のお子さんは、睡眠中も口が開いていることが多く、睡眠時無呼吸のリスクがあります。睡眠の質が低下して、低身長、集中力の低下といった悪影響も心配されます。
不正咬合の種類
当院では、不正咬合の種類に応じて、
適切な治療プログラムを
提供いたします。
お気軽にご相談ください。
当院の発達支援
根本からの改善を目指す治療を
提供します
お口の機能に問題を抱えるお子さんに対し、当院では健全な発達を促すお口周りのトレーニングと、負担の少ない装置を使った小児矯正を通して、根本的な改善を目指します。

お口周りのトレーニング
お口周りの健全な発育をサポートする「MFT(口腔筋機能療法)」を導入しています。小さなお子さんでも簡単にできるワークなどを通して、舌の正しい動きや口周りの筋肉の使い方、呼吸法を身につけ、さらに習慣化することで、歯並びの乱れを招く低位舌(ていいぜつ)や口呼吸などの改善を目指します。

お口の機能を
“見える化”する取り組み
当院では、唇や舌の力を測定器にて数値化し、お子さんのお口の機能を客観的に確認しています。見た目ではわからない舌や唇の弱さやクセを把握することで、より適切なトレーニング計画を立て、機能面からの改善をサポートしています。

装置を使った矯正治療
必要と判断したお子さんについては、お口周りのトレーニングと併せて、装置を使った小児の矯正治療を提供しています。装置は乳歯と永久歯が混在した時期のお子さん用に開発されたもので、取り外し可能な装置が主流です。就寝中に装着するなど、日常生活での負担が少ない点もメリットです。
よくあるご質問
何歳頃から口腔機能発達不全症に注意すべきですか?
主に3〜4歳頃から歯科医院での対応が可能で、とりわけお口の機能の基礎ができる6歳頃までの対応をおすすめします。ただし、お子さんによって発育のスピードは異なるため、気になることがある場合は、早めにご相談ください。
口腔機能発達不全症を放置するとどうなりますか?
成長とともに改善するケースもまれにあります。しかし、多くの場合は、噛む・飲み込む、呼吸する、話すといったお口の機能に支障が現れ、歯並びの乱れにもつながってしまいます。初期段階ほど少ない負担で改善を目指すことができるため、気になることがある場合は早期の対応を心がけましょう。
子どもがトレーニングを続けられるか心配です
当院でご案内するトレーニングは、小さなお子さんでも簡単にできるものばかりです。また、日常生活の中で無理のない範囲で続けていただけるようにアドバイスしています。ご家族に負担がかかることもあるかと思いますが、ご家庭での継続的なトレーニングが欠かせないため、どうかご協力をお願いします。